ラグビーのトップリーグ(TL)の東芝は15日、先月に現役引退を表明した大野均氏(42)が普及担当に就任したことを発表した。

大野氏は福島・清陵情報高まで野球部に所属し、日大工学部進学後にラグビーを始めた異色の経歴の持ち主。01年に東芝に入団し、闘志あふれるプレーでチームをけん引した。07年ワールドカップ(W杯)から3大会連続出場し、日本代表歴代最多の98キャップを持つ。

膝の負傷を理由に引退を決意し、記者会見では「東芝内でも若い選手の台頭が頼もしく感じ『選手としてやり残したことはない』。今後は東芝に恩返しができるような活動をしながら、自分にしかできない道を見つけて、日本ラグビー界に貢献したい」と話していた。