フィギュアスケート女子で2018年平昌五輪(ピョンチャン・オリンピック)6位の坂本花織(20=シスメックス)が復活を誓った。

21日、大阪府内で報道陣に公開された全日本シニア合宿に参加。ショートプログラム(SP)は新作、フリーは「マトリックス」を昨季から継続するとした。

昨年の全日本選手権では6位に終わるなど不本意なシーズンを送っただけに「2度とあんな成績は残したくない」と期した。

以下、一問一答。

--この合宿で取り組みたいことは

ほかの選手を間近で見られる機会。男子の4回転であったり、自分が習得しなければいけないジャンプを研究する、いい機会。見て吸収したいなって思います。

--新型コロナウイルスの影響、氷上練習の再開時期などは

4月の中旬から5月の末まで(リンクには)出られなかったので、1カ月強くらい氷には乗れなかったです。

--その中で新たに取り組んだこと、スケートへの思いの変化は

自粛の間は、ひたすらトレーニングするしかなかった。できる限り、体力が落ちないように。太らないように。なるべく、おうちで過ごすようにしていたので大変でした。今までこんなに長期間、休んだことなかったので。「追い上げないと」。再開してから、その気持ちだけだった。1日1日を大切に練習して、いかに早く仕上げられるようにするかが大事だと思っていました。日々の練習を、いかに充実させるか考え直す、いい機会になりました。

--今季のプログラムについて

SPの曲名がフランス語で。ちょっとよく分からなくて。ふっふっふ。ブノワ(・リショー)先生に振り付けをしてもらいました。フリーは持ち越しで「マトリックス」です。

--新しく取り組むジャンプと手応えは

一応、練習はしてるんですけど、今の状況はまだ言わないでおいて。しばらくは、そう言うことに関しては口に出さないようにします。今できることをやるのが最優先かなと。

--22年北京五輪のプレシーズンになる。意気込みを

来季が五輪シーズンになるので、来季につながるような、いいシーズンにしたいなと思ってます。試合数も少ないと思うので、1試合1試合、自分の演技をしたいなと思います。

--ブノワ・リショー先生の振り付けは、どのような方法で

Zoom…いや、Zoomじゃないわ、LINEのビデオ通話で振り付けをしてもらいました。何か…難しかったです。左右が分からないとの、画面内でやると、どっちが正面か分かんなくなるんです。最初は

すごい手こずりました。

--今季は試合の開催可否が不透明。モチベーションの維持はどうしているか

モチベーションは結構、前向きです。去年の成績が悪かったので、2度とあんな成績は残したくないっていうのが、すごい大きくて。今季は試合数が少ないと思いますけど、集中して、自分の演技をしないといけないな、って思います。

--三原舞依選手が復帰した。刺激になっているか

舞依ちゃんが帰ってきてくれたのは、すごいうれしいこと。舞依ちゃんも、そんな、すぐには…(完全復活には時間がかかる)。状況は、自分の口からは言えないんですけど、切磋琢磨(せっさたくま)しながら一緒に戦っていけたらなと思います。

--先ほど、4回転ジャンプの研究もしたいと話していた。この合宿で早くも参考になった部分は

試合を見る感覚だと1曲しか、1回限りしか見られない。練習だと、何回も何回も跳ぶので。いいジャンプも悪いジャンプも、こういう時は良くて、こういう時はダメなんだなって、練習は見てて、すごく勉強になる。今回、見るチャンスがたくさんあるので、いい機会だなと思います。

--SPとフリーで表現したいことは

SPは、今までとはまた少し違うプログラムになっています。大人の女性を演じられたらいいな、と。マトリックスは、去年より格好良くできるようにしたいなと思ってます。