ショートプログラム(SP)首位の友野一希(22=同大)が、最終結果の2位に悔しさをのぞかせた。

フリー4位の129・30点にとどまり、合計212・92点。221・22点とした山本草太(中京大)が逆転優勝し、友野は「ショート(SP)でリードしてからの、フリーの難しさというか…。今まではフリーで追い上げる形が多かった。今日こそ克服したかったけれど、やっぱり、ずるずると引きずってしまった」と振り返った。

冒頭の4回転トーループで転倒すると、続く4回転サルコー2本は、いずれも2回転となった。得点源でミスが目立ち、演技後半も立て直せなかった。「気持ち的には結構リラックスしていて、練習もしっかり詰めていたので、自信はあった」。それでもSP首位、最終滑走の重圧から、本来の姿は見せられなかった。

今後はグランプリ(GP)シリーズのNHK杯(11月27日開幕、大阪・東和薬品ラクタブドーム)が控える。「まだまだ成長の途中だと思うので、しっかりと前を向いて、練習していきたいと思います」。気持ちを切り替え、悔しさを糧に進んでいく。【松本航】