ショートプログラム(SP)3位の田中刑事(25=倉敷FSC)はフリー3位の134・05点を記録し、合計211・05点で3位だった。221・22点の山本草太(中京大)に優勝を譲り「修正点として体力の無さがもちろんある」としながら「現状のケガを悪化させず、次に進めることができた」。全日本選手権(12月、長野)進出を決めた。

8月に痛めた右膝の影響から、フリーも4回転ジャンプを組み込まなかった。その中でトリプルアクセル(3回転半)-2回転トーループの成功など、出来る範囲で全力を尽くした。

11月27日開幕のグランプリ(GP)シリーズNHK杯(大阪・東和薬品ラクタブドーム)、全日本選手権に向けては「全日本の舞台はケガを抱えながらだと、押しつぶされてしまう雰囲気。それをなくした状態で、あの舞台に立ちたい。その間にNHK杯があるので、いいものを滑れるようにしたいです」。完全復活を目指していく。【松本航】