ショートプログラム(SP)4位で、福岡・香椎高2年の江川マリア(16=パピオクラブ)が3位に滑り込んだ。

フリーは3位の107・87点を記録し、合計168・60点。最終盤の3回転サルコーで転倒したが、スピン3つは全て最高のレベル4とし、序盤から安定感が光った。演技後には「フリーは完璧ではないけれど(ミスを)最小限に抑えられて、ショート(SP)とフリーどちらかじゃなく、どちらも比較的いい演技ができた」と充実した表情を見せた。

「マリア」という名前は「うろ覚えなんですけれど、お母さんが『アベ・マリア』の曲が好きというのが由来です」。友人からは「マリア」と呼ばれるといい「自分の名前はすごく珍しい名前ではないけれど、片仮名っていうのもあって、結構覚えられやすいです」とほほえんだ。

全日本ジュニア選手権(21~23日、青森・八戸市)では「全日本選手権に行くというのが目標」と力を込めた。好演技で上位に食い込み、憧れる舞台への切符を勝ち取る。【松本航】