福島ファイヤーボンズは88-100で越谷アルファーズとの同地区対決に敗れ、ホームで今季ワースト3連敗を喫した。外国人センター、エリック・マーフィー(30)が腰を痛めて欠場する中、攻守のリバウンドを支配され、今季2度目の3桁失点。下位だった相手に順位でも逆転され、通算13勝9敗で東地区4位に後退した。

12点ビハインドの残り10秒間は攻撃中の相手にボールをドリブルで保持され、立ち尽くすしかなかった。元NBAプレーヤーのマーフィーを故障で欠く苦しい台所事情。第1クオーター(Q)中盤は連続ターンオーバーで失点を重ね、13点目から勝ち越しを許した。反撃が期待された最終Qも開始3分でファウルトラブル(チーム5反則)に陥り、最大21点差までリードを広げられた。今季ホーム初連敗。森山ヘッドコーチ(HC)は「相手への対応以前に自分たちがやり切れなかった」と完敗を認めた。

リバウンドは相手の40本に対して22本しか獲得できず、後半はゴール下からのイージーシュートを要所で外し、守りでは単純なポストプレーのミスから得点を許した。森山HCは「どのクオーターもスタート5人の入りがよくなかった」と指摘。菅野翔太主将(28)は「外国人選手2人しかいないタフな試合で、スタートの役割を果たせなかった。ベンチメンバーがつないでくれた」と反省した。

次節は勝率で並ぶ仙台89ERSと敵地で戦う。森山HCは「まだ諦めていない。コロナ禍でリスクのある中、応援してくれるブースターの思いに応えたい」とプレーオフ進出を最低目標に掲げた。【佐々木雄高】