日本代表ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=51)が2大会連続のベスト8を最低目標に掲げた。抽選から一夜明け、ニュージーランドからリモート会見。イングランド、アルゼンチンとの「死のD組」に入ったが「各国、最初は1次リーグ突破(8強)を目指す。我々も同様、まずはトップ8」と定めて夢の4強以上へ地に足つける。

2カ国とも最近、母国オールブラックスを破った強豪。さらなる強化は不可欠だが、新型コロナ禍で今年は5試合が中止になった。現段階で来年も6月26日の全英代表ライオンズ戦しかない。ここで藤井雄一郎ナショナルチームディレクターが「前後で3試合、交渉中」と7月にかけて計4試合を組む計画を明かし、相手に関しては「バンド1(23年W杯の第1シード)と多く戦いたい」。南アフリカ、イングランド、ニュージーランド、ウェールズを有力候補に調整していく。

再出発の夏に備え、ジョセフHCは来年1月末に来日予定。トップリーグを視察し、早い選手は4月下旬以降に代表合宿へ呼ぶ。WTB福岡の引退にも触れ「大きな損失」と惜しみつつ「次の福岡、大畑大介を探すのが私の仕事。帝京大時代の姫野選手を視察した日も強く記憶している」。大学生も含め、FW、バックスともに広範囲を発掘していくつもりだ。【木下淳】