11月に川口SG日本選手権を制した森且行（33＝川口）が、初のスーパースター王座決定戦制覇を狙います。ニッカン・コムでは、連載「あつ森の挑戦」を展開します。

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『語っていた夢の日本一へ、物語はフィナーレを迎えようとしています。森且行、日本一～』。今や多くの人々が知る森且行のSG初制覇、日本選手権優勝の名フレーズは実況担当、堂前英男アナウンサーが発した言葉だ。

「『夢の日本一』って養成所で彼が言ったのは覚えていたんです。残り2周でどう修飾しようか考え『物語はフィナーレを迎えようとしています』って言葉をつなげた。今年のSS王座決定戦はトライアルから選手権を見てオートレース面白いねって、初めて見る方もいらっしゃると思う。今回がオートレースの広まるきっかけになれば」。堂前アナは実況で盛り上がりをサポートする。

SG連続Vを狙う森は、4日目TR4回戦11Rで優出1着条件という厳しい勝負駆けに臨む。「こんなに冷えているのに、直線が滑って駄目。なので、初日のタイヤでいく。試走も同じくらいでは駄目。大きく（コースを）入るから、もう少し試走タイムが出ないと。初日は追い上げられているのに…。ピストンもタイヤも初日に戻すけど、そのまま戻らないんですよ。だからオートは難しい。諦めずに整備はします。ずばぬけたエンジンができればね」。整備に没頭し、正解を探して優出を狙う。

 

◆スーパースター王座決定戦　今年はSG覇者3人、各場競走成績第1位、SGと特別G1プレミアムカップ優勝戦得点上位の計16人が、SG最高賞金の3000万円を懸けて激突する。大会初日から4日目まで、トライアル戦（各日11、12Rで8周回）に4度出場する。獲得ポイント上位8人が最終日12RのSS王座決定戦（10周回）に進出する。

◆森且行（もり・かつゆき）1974年（昭49）2月19日、東京都生まれ。川口所属25期生。S級25位。14年に特別賞、97年に日刊三賞特別賞を受賞した。SGは10月川口の日本選手権で初優勝。G1は2度、G2は3度、G3は1度優勝。通算優勝32度。趣味は旅行。177センチ、59キロ。血液型B。