19年世界選手権覇者のネーサン・チェン(21)が71年ぶりの5連覇へ王手をかけた。

3回のジャンプを成功させ、113・92点をマーク。自身が持つ昨年の大会歴代最高得点(114・13点)に迫る高得点で首位発進した。男子シングルでは50年のディック・バトン以来となる5連覇が見えてきた。

映画「デスペラード」の楽曲は、ラテン系の曲調で新境地。4連覇を飾った昨年10月のスケートアメリカ以来となる演技で、さらに技術、世界観を深めてきた。冒頭の4回転ルッツ、イーグルからのトリプルアクセル(3回転半)を鮮やかに決めると、圧巻は後半の連続ジャンプ。4回転フリップから3回転トーループにつなげた跳躍で約20点を稼ぎ、技術点だけで66・22点を積み上げた。

17年世界ジュニア王者のビンセント・ジョウ(20)が107・79点で2位、ジェイソン・ブラウン(26)が100・92点で3位となり、上位3人が100点超えを果たした。

上位成績は以下の通り。

<1>ネーサン・チェン 113・92点

<2>ビンセント・ジョウ 107・79点

<3>ジェイソン・ブラウン 100・92点

<4>ヤロスラフ・パニオット 83・74点

<5>マキシム・ナウモフ 83・53点