フィギュアスケーターと女優業を両立する本田望結(16=青森山田1年)の初インターハイは、悔しくも納得の予選落ちとなった。

前日22日の予選B組で42・67点の11位となり、A組と合わせて全体21位。この日のC組の結果を待っていたが、第3グループ途中で暫定25位となり、3組の上位24人が進む24日の決勝(フリー)に進めなかった。

テレビ出演に加え、年末年始は第99回全国高校サッカー選手権大会の第16代応援マネジャーを務め、母校の準優勝を見届けるなど例年以上に多忙を極めた。前日の演技後も「今の自分には、これしかできない。今まで当たり前のように努力してきて、努力しか取りえがないのに、今季はそれすらできなかった」と両立の難しさを打ち明けていた。

ただ、覚悟の上で選んだ道だった。「青森県のために、青森山田のために、これからもインターハイや国体に出て恩返しできるようにしたい」と投げ出す気はなく、新たに始まった2021年について「家族やコーチと話して『もっと上を目指したい』と言えるような状態に持っていきたい。成長して結果という形を出すため、しっかり努力したい」と力を込めていた。

昨年11月の東日本選手権でも、同様の決意を口にしていた。青森山田を選んだ理由について「姉(真凜)の影響で進学させていただきました」と説明した上で「学校にも行ったんですけど、生徒の皆さん、コーチの先生がすごく良い方ばかりで。3年間、頑張れそうだなと思いました。先生方のサポートや『頑張って』という声に応えられるように、全日本選手権だけではなく、インターハイだったり、国体だったり、青森の大会だったり、学校を代表する選手になって、試合に出られるように頑張りたいなと思います」と話していた。

その高校3年間の1年目の演技は最後となったが、今後も自信を持って両道を歩むべく、初インハイの課題を持ち帰る。【木下淳】