柔道のグランドスラム(GS)タシケント大会で優勝した東京五輪女子52キロ級代表の阿部詩(20=日体大)が一夜明けた6日、オンライン取材に応じた。

1年ぶりの実戦となり3試合を一本勝ちしたが、決勝は不戦勝。ライバルたちにも研究され、得意の豪快な担ぎ技も“封印”されて満足のいく優勝ではなかった。「思っていた以上に緊張はなかったが、自分が求めているレベルまでいってないことが試合を通じて分かった」と分析した。

今大会は16年リオデジャネイロ銀メダルのジュッフリダ(イタリア)が大会直前に出場を回避するなど欧州の強豪らが出場しなかったため、結果同様に内容もこだわっていた。最後まで自分の思ったように動けず「(自己評価は)10点満点で5ぐらい。これまでみたいにすっきりした投げて勝つ柔道ができなかったので、自分に対して悔しい気持ちがたまった」と反省。5カ月後の五輪に向けて「外国選手全員に研究されているという意識を持って、課題を克服したい」と話していた。