2012年ロンドンオリンピック(五輪)バレーボール女子代表で銅メダルを獲得したアウトサイドヒッターの江畑幸子(32=PFUブルーキャッツ)が25日、所属チームのホームページを通じて現役引退を発表した。

江畑は秋田・聖霊女子短大付属高時代に主将兼絶対エースとして、春高バレーやインターハイで活躍。卒業後は日立佐和リヴァーレ(現日立リヴァーレ)に入団し、翌年からレギュラーとして活躍。当時チームは2部に当たるチャレンジリーグに所属していたが、日本人離れした力強いスパイクが評価され、10年に全日本女子代表に初選出。同年のワールドグランプリのブラジル戦で最多得点を挙げる活躍で、9年ぶりに強豪から勝利する原動力となった。

ロンドン五輪ではメダル獲得の鍵を握った中国戦で大車輪の活躍をみせ、銅メダル獲得に貢献。13年には日立の1部昇格に貢献、翌14年はフランス屈指の強豪RCカンヌに移籍してリーグ優勝を果たした。

15年にPFUブルーキャッツに移籍。アキレス腱(けん)断裂という大けがを負ったが、入団初年度にプレミアリーグ昇格に導く活躍をみせた。今季はけがでコートに立つことはなかった。江畑のコメントは以下の通り。

江畑 いつも応援ありがとうございます。このたび、現役を引退する事になりました。6年前、入団直後からけがでチームにご迷惑をおかけし、最後の一年もけがで試合に出れず、たくさんご迷惑おかけしましたが、仲間と過ごした時間は大切な宝物です。その中でも、入団一年目の入れ替え戦は、私のバレー人生の中でもとても印象に残る試合になりました。チーム史上初めてのV1リーグ昇格という目標を達成できた事を誇りに思います。ここ数年はなかなか思うようなプレーが出来ていませんでしたが、バレーボールが大好きだという気持ちは全く変わっておりません。一緒に長い時間を過ごした仲間、指導してくださったスタッフ、毎日共にリハビリをしてくれたトレーナー、陰で支えてくれた関係者の方々、そして、どんな状況でも変わらず応援してくださったファンの方々に、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました!今後もブルーキャッツの応援を、どうぞよろしくお願いします。