24日に53歳で死去した92年バルセロナ五輪柔道男子71キロ級金メダルの古賀稔彦さんの葬儀・告別式が29日、川崎市内の寺院で営まれた。約1000人の参列者が、「平成の三四郎」と最後の別れを惜しんだ。

古賀さんが03年に創設した町道場「古賀塾」の師範で、慶応高柔道部の部長を務める鏑木文隆氏が古賀塾の子供たち約60人を誘導。教え子たちは祭壇前で、大好きな先生へ最後のメッセージを送った。

男の子 僕たちを全力で笑顔にさせてくれてふざけてくる先生。真剣に柔道を指導してくれる先生。試合前に「大丈夫だ。強い気持ちで前にいってこい」と畳に送り出してくれる先生。本当にありがとうございました。柔道を通して出会えた仲間、絆を大切に、人に優しくなれる大人を目指し、これからも頑張ります。

女の子 古賀塾で過ごした思い出と古賀先生に習った優しさ、強さを力にして頑張っていきます。優しくて強い古賀先生は、私たち古賀塾生の永遠のヒーローです。今までありがとうございました。

全員 1つ、「はい」という素直な心。1つ、「ありがとうございます」という感謝の心。1つ、「私がします」という奉仕の心。1つ、「すみません」という反省の心。1つ、「おかげさまで」という謙虚な心。精力善用、自他共栄(繰り返し5回)。