4年ぶり3度目の優勝を目指す日本の宇野昌磨(23=トヨタ自動車)が9番滑走で登場し「グレート・スピリット」を舞った。得点は77・46点で9位となった。

冒頭の4回転フリップは着氷が乱れた。続く4回転トーループでリカバリーしたかったが、転倒し、ここも連続ジャンプにはできなかった。さらに最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も、こらえての着氷。ジャンプ全てにミスが出てしまい、演技が終わった瞬間、天を仰いで苦笑いした。

「チーム戦ということで『間違いなく僕が足を引っ張ってしまったな』というのが、演技後の率直な感想です。演技内容もジャンプはもちろんのこと、つなぎやスピン…。やはり日頃、試合に向けて練習を積み重ねているものの大切さを痛感しましたし、悔しがるという場所にも立てていなかったんじゃないかなと思いました」

フリーは16日に行われる。自らに言い聞かせるように「今日よりも足を引っ張らないように、精いっぱいの演技をしたいと思います」と意気込んだ。

◆世界国別対抗戦 7度目の開催となる国際スケート連盟(ISU)公認大会。世界6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目優勝は12点、2位は11点…と与えられ、合計点で優勝国を決める。日本の他にロシア、米国、フランス、イタリア、カナダが参加。SP、フリー(アイスダンスはリズムダンス、フリーダンス)ごとに区切り、総合得点での順位は得点としない。各出場者(組)の総合得点はISU公認記録となる。

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