プロサーファーの小川直久(49)が30日、自身のSNSなどで大腸がんを患っていたことを公表し、31日に開幕する「JPSA ジャパンプロサーファーツアー2021」の出場を断念することを発表した。

発表によると、昨年10月頃から体調の異変を感じていたといい、検査の結果「大腸がん」であることが判明したという。2月に摘出手術を受けて無事に成功。他の臓器などに転移はしていないというが、医師からは半年間の抗がん剤治療を薦められ、完全復活に向けて治療を続けているという。

小川は「実は、だいぶ前から僕は潰瘍性大腸炎になってしまっていて、この病気は良くなったり悪くなったりを繰り返す病気で、なかなか完治しない難病です。ここ5年ほど調子が悪く、この状況の中で試合に出たりしていたのでかなり無理をした状態が続き潰瘍性大腸炎が悪化した影響でがんになってしまったようです」と数年前から体調不良だったことを明かした。

今季の大会出場は断念したが「復活に向けて今季は治療に専念しようと思います。絶対に治して新しい自分になり戻って来ますので皆さんそっと見守っていただけたらありがたいです!」と力強くつづった。

小川は日本サーフィン連盟(JPSA)の副理事長も務めるベテランサーファー。01年には「パイプラインマスターズ」で日本初のパーフェクト10(満点)を記録するなど、第一線で活躍している。