コロナ禍による活動中断を挟んで初めての国際試合は、格下相手に苦しむ展開に。それでも世界ランキング10位の日本女子代表が、同48位のポルトガル代表に69-47で勝利した。

日本は立ち上がりから動きが鈍く、前半を終えて26-25と辛うじて1点リード。第3クオーターを終えて40-40と、どちらに勝利が転がってもおかしくない展開だった。

途中出場した三好南穂(トヨタ自動車)の外角シュートが終盤に流れを引き寄せた。最終クオーターの序盤、逆転の3点シュートを決めてこの試合初得点をマーク。その後も外角からのシュートを立て続けに成功させた。最終Qだけで4本の3点シュートを決めるなどチーム最多14得点を挙げ、チームに勝利をもたらした。試合後、「自分の仕事は打ち続けること。少しでもチャンスあれば打とうと試合に臨んだ」と胸を張った。

エースの渡嘉敷来夢は右ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂のため、東京五輪出場を断念した。大黒柱不在の中で臨む本番へ向け、トム・ホーバス監督は「試したいことはいっぱいある」と話した。