黒色ジャージーに燃えた。特別編成された「サンウルブズ」に3日前に追加招集されたWTB竹山晃暉(24=パナソニック)が存在感を示した。

7-3で迎えた前半39分、敵陣ゴール前で左展開からパスを受けたトライゲッターが右隅に飛び込んだ。白い歯を見せて仲間たちと抱き合い、追加点を喜んだ。「初めてサンウルブズのジャージーを着られて本当にうれしい。チャレンジすることにこだわり、楽しむことを心掛けた。初めての大舞台での経験を今後のラグビー人生につなげていきたい」。

選手たちが着用したサンウルブズの黒色ジャージーは、オオカミをイメージし、群れでしなやかに相手を狩る姿が表現されている。全国に名をとどろかせた奈良・御所実高時代をほうふつとさせる黒色ジャージーを着た竹山は「個人的にも似ていると思った。ただ違うのが、袖を通してみて世界で戦ってきた(証である)スポンサーマークなどもあり、味のあるジャージーだと感じた。良い経験になった」と、充実した表情で振り返っていた。