体操男子で16年リオデジャネイロ五輪団体総合金メダルの白井健三(24=日体大教員)が現役引退を発表した。
最大の武器は、内村航平が「気持ち悪い」と称賛するひねり。大会の床運動と跳馬では、国際大会では誰も成功させていなかった「ひねり技」を3つも成功させた。ひねりにひねり、最大数は4回。後に、床運動、跳馬で各3つ、計6つの技で「シライ」の名が付けられた。「ひねり王子」。そう呼ばれ、リオでは金メダリストに。
白井の活躍を写真で振り返る。
1996年(平8)8月24日、横浜市生まれ
3歳から体操を始める
小3の時に両親が創設した鶴見ジュニア体操クラブで本格的に競技を開始
中3で全日本体操種目別、男子床に出場し内村に続く2位の活躍
16歳で日本代表に、12年アジア選手権種目別床運動で優勝
13年、世界選手権床運動で男子史上最年少で金メダル
この大会で3つの新技を発表。世界でMister Twistと絶賛
15年、世界選手権では37年ぶりの団体優勝に貢献、床運動でも2度目の金メダルを獲得
15年、豊田国際競技会で当時最高のH難度シライ3(後方伸身2回宙返り3回ひねり)に成功
16年、リオ五輪に出場。アテネ大会以来の団体金に貢献、個人では跳馬で新技シライ2を決め銅メダル
17年、世界選手権では床と跳馬で金メダル。個人総合でも銅メダルを獲得
ゆか難度F「シライ/ニュエン」後方伸身宙返り4回ひねり
ゆか難度F「シライ2」前方伸身宙返り3回ひねり
ゆか難度H「シライ3」後方伸身2回宙返り3回ひねり
跳馬Dスコア5.6「シライ/キム・ヒフン」伸身ユルチェンコ3回ひねり
跳馬Dスコア6.0「シライ2」伸身ユルチェンコ3回半ひねり
跳馬Dスコア5.4「シライ3」シェルボ2回ひねり
2021年6月16日 現役引退を発表
演技後の笑顔も印象に残る