8カ国による男子団体総合決勝が行われ、日本が6種目合計270・818点で、1978年ストラスブール(フランス)大会以来37年ぶりの世界王者に輝いた。

 五輪を含めると2004年アテネ五輪以来の頂点に立った体操ニッポンが、来夏のリオデジャネイロ五輪へ弾みをつけた。

 日本はエースの内村航平(コナミスポーツク)や白井健三(日体大)らの好演技で中盤までにリードを築いた。最終種目の鉄棒で内村が落下するまさかのミスも出たが、何とか地元英国や7連覇を狙った中国を振り切った。

 日本は60年ローマ五輪から五輪、世界選手権を合わせて10連覇。低迷の時代を乗り越え、「栄光への架け橋」で感動を呼んだアテネで五輪7大会ぶりの金メダルを手にした。

 ◆水鳥寿思・日本男子監督の話 後半は苦しかったが、歴史をつくってくれた選手と一緒に戦えてうれしい。この結果をリオ五輪の金メダルにつなげたい。

 ◆内村航平の話 日本の美しい体操を評価してもらった。勝因は若い力。最後の鉄棒をしっかり決めていたら、もっとうれしかった。内容には納得できない。