男子200メートル平泳ぎで柳橋成(じょう=日本文理3年)が、2分19秒06の大会新で優勝した。スタートからフィニッシュまでトップを守り、2位と5秒03差をつける圧勝だった。ただ、目標の県高校記録2分15秒16には届かず、悔しさもにじませた。

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圧勝だった。柳橋はスタートから1度もトップを譲らない。前半からスピードを上げる自身のスタイルのまま、100メートルのターンからはぶっちぎりで他選手を突き放した。「県外の強いライバルたちが横に並んでいるイメージで泳いだ」。

大会新での快勝もフィニッシュ後は首をかしげて納得のいかない表情を見せた。自己ベストは2分15秒80。県高校記録(2分15秒16)の更新という高い目標を抱き、決勝に臨んでいた。「正直、自分のベストなら、もう少しいけた」。この日の優勝タイムは2分19秒06にとどまり、悔しさがにじんだ。

昨年は思うような泳ぎができなかった。県総体はコロナ禍で中止。脚力アップのため、自転車通学を始めたが、昨年5月、通学中に車との接触事故に遭い、左足を負傷。幸い骨や靱帯(じんたい)に影響はなかったが県総体以外の大会にも出場できずに不完全燃焼で終わった。だからこそ、今大会は結果にこだわる。「まずは明日(19日)の100メートル平泳ぎを頑張りたい」と気持ちを切り替えていた。【飯嶋聡美】