日本ラグビー協会は19日、東京五輪男女7人制日本代表メンバー各12人を発表した。男子主将を務める松井千士(26)は、予備登録選手として同行した16年リオデジャネイロ五輪で出場機会なし。同じ立場で4位入賞を見守った藤田慶和(27)とメダルに導く。女子は元15人制日本代表の父を持つ弘津悠(はるか、20)、松田凜日(りんか、19)のコンビが選ばれた。五輪の男子は7月26日、女子は同29日から東京スタジアムで行われる。

 

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日本代表のDNAを受け継ぐ女子の学生コンビが、金メダル獲得を誓った。早大3年弘津の父英司さんは15人制の95年W杯代表で、神戸製鋼の日本選手権7連覇に貢献した。娘は代表2キャップで五輪切符をつかみ「やっぱり結果を出さないと意味がない」と気を引き締めた。

日体大2年で最年少となる19歳松田は、父努さんが東芝で活躍しW杯4大会連続代表入りした。選出を報告すると「おめでとう。支えてくれた人に感謝を忘れず、プレーしてね」と背中を押されたという。2人の父は95年W杯で共闘し、娘は東京五輪で力を合わせる。松田は「強みのステップ、フィジカルを出して、チームに貢献したい」と初の大舞台を見据えた。