バスケットボール女子Wリーグは21日、東京都内で会見を行い、新会長に就任した映画監督の河瀬直美氏(52)が、リーグのプロモーション映像を自ら手掛けることに意欲を示した。

リーグの魅力を伝えるため、組織や選手が自ら情報を発信していくことが必要と強調した河瀬新会長は、97年にカンヌ国際映画祭で新人監督賞を受賞し、現在は東京五輪の公式記録映画監督を務めるなど、世界的な知名度を持つ。

質疑応答時に本紙記者から、WリーグのPR映像などの陣頭指揮を執るプランについて尋ねられた河瀬新会長は「日刊スポーツさん、それに答えたら、めっちゃ大きく記事にしてくれますか?」と、まずはにっこり逆質問。そして「(理事の)皆さんに承認してもらえれば、このWリーグを盛り上げるような映像を…」と口にしたあと、隣にいた清野英二専務理事らに「監督しても…いいですか」と問いかけた。同専務理事らがうなずくと、新会長は「承認をいただきました」と笑った。

会見冒頭の所信表明では、「人生の金メダリストをWリーグから育成していきたい。輝ける選手たちの光が、世界を明るい方向に導けるように努めていく」と力強く宣言。高校時代にはバスケ部主将として国体に出場した経歴を持つ河瀬会長は、フォトセッション時に慣れた手つきでバスケットボールをハンドリングするなど、その腕前の一端を披露。ゲストとして登壇した女優で元バスケ部の土屋太鳳さんや、Wリーグの「顔」である渡嘉敷来夢から就任を祝う花束を受け取った。【奥岡幹浩】