男子100メートル平泳ぎ決勝は、谷藤大斗(宮城・東北3年)が1分2秒17で5位入賞を決めた。

東北大会2冠王者の谷藤がランキング以上の力を発揮した。予選は出場51人中4位でファイナル進出。自己記録更新は逃したが、自身初の全国決勝レースで5位に食い込んだ。自己ベストと並ぶ1分2秒00のナショナル標準記録突破を狙っていた谷藤は「がちがちで緊張してしまいました。飛び込んだ時点で肩に力が入り、泳ぎが小さくなってしまった。悔しいです」と喜びよりも反省を口にした。

重点的に上半身を強化し、ダイナミックな泳ぎ方を目指してきた。課題はスタート時の飛び込みとターン後の伸びにつながる水中姿勢。前半の50メートルが20ストローク、後半の50メートルが24ストロークの腕のかきも、「もっと少なくして進めれば体力を使わなくていい」とキックとのコンビネーションと筋力強化に努めている。来春は中央大に進学予定。谷藤は「目標はインカレで優勝すること」とさらなる高みを目指す。