今季も“恐ロシア”-。

22年北京五輪の金メダル候補となるシニアの有力選手が出場し、SPの最終組は5人中4人がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑戦した。3月の世界選手権で2位に入ったエリザベータ・トゥクタミシェワ(24)が着氷させると、大トリでシニア1年目のカミラ・ワリエワ(15)は両手を挙げながら決めきった。得点がオープンにされない大会だが、ワリエワは3回転フリップ、ルッツ-トーループの連続3回転とミスなく演技し、五輪シーズンの主役となる勢いだ。

最終組は世界女王のアンナ・シェルバコワ(17)以外が3回転半に挑戦。19年グランプリ(GP)ファイナル優勝のアリョーナ・コストルナヤ(18)は着氷が乱れ、昨季世界選手権3位のアレクサンドラ・トルソワ(17)は転倒となった。

4回転ジャンプも組み込めるフリーは、日本時間12日午後10時15分開始予定。五輪出場3枠を目指し、シーズン序盤から世界トップレベルの争いが繰り広げられている。