日本が台湾を3-1で下して決勝進出を決めた。第2セット以降は競り合う展開になったが、主将の石川祐希(25=ミラノ)や高梨健太(24=名古屋)らの活躍で競り勝った。今大会の上位2位までに与えられる22年世界選手権(ロシア)の出場権を獲得した。優勝を懸けて19日にイランと対戦する。

    ◇    ◇    ◇  

日本が、優勝に王手をかけた。これまで21勝5敗と大きく勝ち越していた台湾を相手に苦戦を強いられたが、3-1で勝ちきった。来年の世界選手権の切符を獲得、そしてイランが待つ決勝進出にも中垣内監督の顔に笑みはなかった。

外国人監督を招くなど独自の強化策に取り組む台湾に、2セット目以降は苦しんだ。サーブミスが目立ちペースを握れない。チーム最多16得点の石川のここぞという場面で決めきる力や、同2位の15得点の高梨の攻守にわたる貢献で粘り勝ちした。中垣内監督は「サーブやブロックが機能せず、ストレスがたまる試合だった」と振り返った。

過去9回と最多優勝を誇る日本は、イランに勝てば2017年大会以来の頂点に立つ。今大会で任期を終え、その去就が注目される指揮官は「死力を尽くして戦いたい」と話していた。