全国2連覇、関西6連覇を目指す天理大が、リーグ戦の連勝ストップを重く受け止めた。16年の開幕節から続けてきた連勝は「32」。小松節夫監督(58)は「いつか負けるので、負けは残念ですけれど、この負けをどう生かすか。次に向けて、どうチームを作っていくのかだと思っています」と冷静に振り返った。

前半で0-10とリードを許した。得点は後半4分に相手のパスミスからロックのパトリク・ヴァカタ(1年=日本航空石川)が挙げたトライと、直後のゴールだけだった。昨季の全国大学選手権決勝を戦った先発15人中9人が卒部。先発のハーフ団は1年生コンビで、SH藤原健之朗(日本航空石川)、SO筒口允之(長崎南山)が起用された。

日本一メンバーのフッカー佐藤康主将(4年=天理)は「日本一のチームとなり(近大は)自分たちにどんどんプレッシャーをかけてきた。そこで受けたのが敗因。自分たちのふがいなさで負けた」と振り返り、小松監督は「1年生に負担がかかっていた。もうちょっと『みんなで戦う』というようにもっていければ。これも1つの経験。次に向けて良くなっていきたい」と前を向いた。【松本航】