バスケットボール女子日本代表の恩塚亨新監督(42)が「パリ五輪で金メダルを獲得すること」と目標を掲げた。22日にオンラインで行われた就任会見で語った。

この夏の東京五輪ではアシスタントコーチとして、ホーバス監督(当時)を支えた。また16年リオデジャネイロ五輪ではデータを分析するアナリストとして日本女子の20年ぶりのベスト8をサポート。長年にわたり日本女子代表に携わってきた新指揮官は「世界一のアジリティー(敏しょう性)を追求して、相手の高い身長を凌駕したい。チームが躍動感を持ってシンクロするバスケを目指す」と力を込めた。

五輪銀メダルチームを引き継ぐことについて「重圧は大きい」と率直に述べる。ただ、「その重圧について考えても、やることは変わらない。目の前の選手の心のエネルギーをどうやったらいっぱいにできるか、日々スタッフと力を合わせていきたい」と話した。

5連覇がかかるアジア杯(アンマン、今月27日開幕)が初陣となる。

◆恩塚亨(おんづか・とおる) 1979年(昭54)6月5日生まれ、大分県中津市出身。中津南高-筑波大-早大大学院。東京医療保健大に06年に女子バスケ部を創設して短期間で全国有数の強豪に育て上げ、17年から全日本大学選手権4連覇。女子日本代表にはアナリストとして07年から関わり、17年からはアシスタントコーチに就任。銀メダルの東京五輪ではホーバス監督を支えた。