3月の世界選手権で初出場2位に入った鍵山優真(18=オリエンタルバイオ/星槎)が、22年北京五輪のテスト大会を制した。

ショートプログラム(SP)に続いてフリーもトップの179・98点を記録し、合計277・78点。初成功を目指した4回転ループは着氷が乱れ、4回転サルコーで転倒したが、確かな地力を示した。

演技後の一問一答は以下の通り。

-ジャッジスコアが、まだサイトで反映されていない。演技内容を自身で振り返ってみて

「冒頭の4回転ループはステップアウトで、2本目の4回転サルコーで転倒してしまいました。3本目の4回転トーループ-3回転トーループはうまく決めることができて、その後の(トリプル)アクセル-(1回転)オイラー(3回転)サルコーも降りることができました。後半の4回転トーループはステップアウトになってしまって、あと残りの(3回転の)フリップ-ループと(トリプル)アクセルは決めることができました」

-収穫と課題は

「ショート(SP)は今季3試合目で、4回転-2回転にはなってしまったんですけど、そこは良かったなと思います。フリーは4回転ループはまだ『挑戦』という形で。しっかりと締め切ることができて良かったんですけど、他の去年から跳んでいる4回転サルコーだったり、4回転トーループでまだミスがあったので、確率を上げて、全体的にフリーを滑り込んで、全部の確率を上げていければいいなと思います」

-次はGPシリーズ。まずは自身初戦となる第3戦イタリア大会に向けて

「やっぱり今回出た課題をしっかりと直して、全体的にレベルアップして、ショートは4回転-3回転をしっかり入れた状態でのノーミスを。フリーも、4回転ループはまだ挑戦という形なので、しっかりと締め切って、他の部分を全部しっかりと決められるように、頑張りたいと思います」

-五輪テスト大会で、会場の雰囲気や氷の感触は

「オリンピック会場ということで、しっかりと氷も作られていました。最初は慣れるのに時間がかかってしまったんですけれど、2日目のショートの公式練習から、しっかりとジャンプとかを合わせることができたので、良かったと思います。『ここがオリンピック会場なんだ』と考えると『来年の2月に、またここに戻ってこられたらいいな』と思いました」

-新型コロナウイルス対策で「バブル」での開催だった

「厳重に対策されていて、消毒、マスクの指定もあって。毎日PCR検査も受けているので、自分の身の安心と、周りの安心も確保された中、いろいろとコロナについて考えたり心配することなく、演技に集中することができたなと思います」