東京五輪柔道男子60キロ級金メダルの高藤直寿(28=パーク24)が24日、五輪王者のみが付けられる「金ゼッケン」を初披露した。

東京・講道館で行われた合同錬成に講師役で参加。オンラインで全国の小学生たちに向け、背中に「金ゼッケン」を付けた高藤は袖釣り込み腰を実演した。16年リオデジャネイロ五輪での銅メダルの悔しさから、悲願の五輪王者になった経験を踏まえて「最後は諦めない気気持ちが大切。(子供たちには)気持ちを強く持つことを伝えたい」と熱く語った。

金ゼッケンの話題になると「見せたくて仕方がなかった。早く試合がしたいし、五輪王者として指導を取るのではなく、技で一本で決めたい」と24年パリ五輪を見据えた。それを横で聞いていた東京五輪女子70キロ級金メダルで9月に現役引退し、ジュニア担当のコーチに就任した新井千鶴さん(27)は「私はそこ(金ゼッケン)に対しての感情はない…。何事にも頑張る姿勢を子供たちに伝えられたら」と冷静に話していた。