9月の全日本距離別選手権を制した平井亜実(24=トヨタ自動車)が、充実の滑りで準決勝へ進出した。

6組に登場すると、最後のコーナーで先を行く2人を抜いて2着でフィニッシュ。2分45秒796の滑りを「準決勝の常連の選手たちと戦うことができて、本当に実力差が縮まってきている」と振り返り「今回のレースは後ろから攻める形で、ライバルの選手と切磋琢磨(せっさたくま)する場面が少なかった。準決勝では、どんどん攻めていきたい」と言い、30日のレースを見据えた。

自国開催の今大会は4試合行われるW杯の2戦目。4大会のポイントで22年北京五輪の出場枠が決まる。

平井は第1戦の北京大会で納得いく結果を出せず「2年前も国際大会になると『自分より強い選手がいる』『自分はまだまだ』と先入観にとらわれていた。克服しようと思って挑んだけれど、準備不足で焦ってしまった」と反省した。地元愛知出身で期待される24歳にとって、課題克服への重要なステップになる。【松本航】