東京五輪スポーツクライミング女子銅メダル獲得後に現役引退した野口啓代さん(32)が、後輩選手の活躍に期待を込めた。

5日、日本山岳・スポーツクライミング協会が都内で開催した「東京2020大会表彰式」に出席。報奨金100万円を受け取り「あれから3カ月近くがたち、もっとすごく昔のことのように感じます。最後まで諦めずにメダルを取れて、今後の(普及)活動にもつながります」と歩みを振り返った。

長らく女子クライミング界をけん引してきた第一人者は今後、子どもたちの指導や、大会の開催などを視野に競技に携わっていく。後輩選手への思いも強い。

「五輪に出た野中(生萌)選手を先頭に、森秋彩選手、伊藤ふたば選手…。そのような選手の成長を見るのも楽しみです」

これからは違った立場となり、クライミング界に貢献していく。【松本航】