河辺愛菜(17=木下アカデミー)が、国際スケート連盟(ISU)公認大会で初めてトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させた。得点も73・88点として、20年ユース五輪で記録した65・84点を大きく更新する自己ベストとなった。「すごく緊張してて。その中でも落ちついて行けた。そこは成長できたかな。70点目標にしてて、自分の中では60点後半出たら良いなと。予想以上に点数出てうれしい気持ちと驚きで一杯です」と目を丸くして喜んだ。

ビバルディ「冬」に乗り、白を基調にした衣装で、世界観を表現していった。2週前のスケートカナダでは失敗した冒頭の3回転半。リンクの大きさにも合うように軌道も修正してきた。「6分間で良いものが跳べたので自信を持って行けたんですけど、下りた後は安心した気持ちが大きかった」と見事に成功させた。

「ちゃんと切り替えられた」と続く連続3回転、後半の3回転フリップも決めた。最後はエッジで削った雪をつかむ振り付けでフィニッシュすると、ガッツポーズを繰り出した。