XリーグのX1スーパー・セミファイナルの記者会見が、29日にオンラインで開催された。12月12日に大阪・ヤンマースタジアム長居でリーグ戦1位パナソニック対4位IBM、横浜スタジアムで2位富士通対3位オービックが対戦する。勝者同士が来年1月3日に東京ドームで、日本選手権プルデンシャル生命杯第75回ライスボウルで日本一を争う。

パナソニックはリーグ戦は7戦全勝で、IBMには10月に65-7で圧勝した。荒木監督は「過去は関係ない。しっかり準備した方が勝つ。一から準備していく」と気を引き締める。「IBMは爆発的攻撃力で、特にQB政本のスクランブルでリズムを作らせないようにしたい。アグレッシブな守備にもはまらないように」と警戒。「うちはシンプルが強み。シンプルかつアグレッシブに戦いたい」。6年ぶり5度目の日本一へ真っ向勝負にいく。

IBMは開幕戦で引き分け後3連敗から3連勝し、最後に4強入りを決めた。クラフト・ヘッドコーチ(HC)は「引き分けから始まって、序盤は負けが続いて厳しかった。一方でパナソニックは完璧に勝ってきた」と振り返る。「そこを勝ってきたことで、メンタルタフネスが強み」と強調。欧州リーグから途中でWR近江が復帰。「チームの手本でリードしてくれている」と期待した。社会人決勝では過去3度敗退で悲願を狙う。

もう1試合は28日に対戦し、富士通が14-13の1点差で競り勝った。中2週間での再戦に山本HCは「オービックはまとまり、破壊力あり、タレントも多い」と評価する。昨季は社会人決勝でV5を阻止された。「過去も厳しい勝負になった。総合力で勝負にこだわっていく。1プレーに集中して全力でやり切る。チームのスタンダードを体現していく」。王座奪回で6度目の日本一がかかる。

オービックは昨季7年ぶりで日本一となり、最多優勝を8に伸ばした。「連覇」がかかる大橋HCは「富士通は爆発力あるタレントがいて、ビッグプレーを生み出す。その下支えが堅実で隙を見せない」と見る。「ビジョンである個性的なタレントにいかに力を発揮させるか。総力戦で力を結集した試合を見てほしい」と意気込む。昨季エースRB李が今季はCFLに参戦し、前日でシーズンを終えた。合流は未定だが「総力戦。期待している」と話した。