19年ブダペスト大会と同じ顔合わせとなった女子ダブルス決勝で伊藤美誠(21=スターツ)早田ひな(21=日本生命)ペアは、孫穎莎(21)王曼■(■は日の下に立)(22)の中国ペアに0-3で敗れた。第1ゲームを9-11で落とすと、そのまま流れを取り戻せずストレート負けで2大会連続の銀メダル。1967年ストックホルム大会以来の同種目金メダルはならなかった。

19年大会に2-4で敗戦した際は審判の“誤審”により悔しい思いをしていた。2-2で迎えた第5ゲーム。9-9から早田のサーブに中国選手がレシーブミスし、サービスエースかに思われた。しかし、サーブがネットにかすったと審判が「レット」の判定。大型スクリーンにはスローモーションで、ネットに当たらず相手コートに球が入る映像が流れた。

2人はスクリーン映像を「見て」と審判に抗議。それでも判定は覆らず、女子代表の馬場監督がタイムアウトを取った。その直後のプレーで中国が得点し、9-10。そのままそのゲームを落とし、流れは完全に相手に行った。

試合後には日本卓球協会が国際卓球連盟(ITTF)に抗議文を送付し、卓球競技にもビデオ判定を導入するよう要望。競技性向上に一石を投じるきっかけになっていた。

※■は日の下に立