柔道で東京五輪男子60キロ級金メダリストの高藤直寿(28=パーク24)が家庭での“メダル事情”を明かした。

16日、コロナ禍の中で家族を第一に考え前向きに活動したお父さんに贈る「スーパーダディアワード2021」を受賞。東京パラリンピックのトライアスロン銀メダリスト宇田秀生とともに選出され、都内でトロフィーなどを受け取った。

金メダル獲得後に「子供が、僕が勝つ姿を喜ぶというより楽しんでくれているので、絶対に金メダルをとって、強い世界一の父親でいないといけない」と語る姿が選出の理由だった。「自分で大丈夫ですか」と謙遜しながら、家事、育児への取り組み方なども説明していった。

16年のリオデジャネイロ五輪では銅メダル。幼稚園の運動会で金メダルをもらった長男の「なんで(パパのは)金メダルじゃないの」のひと言が、悲願の頂点への原動力の1つだった。

晴れて獲得した金メダルはいま、子供の金メダルと並んで飾られているそうで、「僕が持って出た後に、置いていた場所に息子のメダルが飾ってあったりして、なんだかどかすのは気まずくて…」と苦笑した。

「人生で一番濃かった」という21年を終えて、新たな年も近づく。24年パリ五輪での2連覇もかかるが、「目の前の試合を1つ1つ。1回も負けないでいきたい。『いつまでいるの』と思われたいですよね」と見据えた。