スピードスケートとソフトボールの“二刀流”、帯広大谷の木幡結比(ゆうひ、1年)が、17日から始まる全道高校スケート(帯広・明治北海道十勝オーバル)に出場する。10月にはソフトボールの全国高校選抜道予選に「5番左翼」で出場し準優勝に貢献し、来年3月に開かれる東日本大会(群馬)出場を決めている。氷上でも力を見せつける。

木幡は二刀流選手の日々を「大変です」と話すが「つらいことはたくさんあるけど、楽しいことの方が多い。だからソフトもスケートも両方挑戦してみようと思いました」と笑顔は絶えない。スケートは小学1年、ソフトボールは中学1年で始めた。高校入学後はソフトボール一本でプレーすると決めていたが、中学3年だった今年1月の全道中学で女子500メートルと1000メートルで3位に入賞。「高校でも続けてみようかな」と進学後も両立を決めた。

帯広大谷に入学後も、ソフトボール部の活動を行いながら、冬場はスケートに力を注ぐ。五輪金メダリストの高木菜那&美帆姉妹を帯広南商高時代に指導した東出俊一氏(65)の指導を受けながら、レベルアップを図っている。同コーチは「脚力がある。なにせまじめ。一番の特徴は真剣に取り組む姿勢」と評価する。放課後ソフトボール部の練習をこなした後にスケートの練習をこなすハードな日々にも木幡は「こんな機会はなかなかないし、光栄なこと」と口にする。

大リーグ大谷翔平投手の活躍を見て「自分もあんなふうに二刀流で活躍できたら」と刺激を受ける。17日から始まる今大会では500メートルと1000メートルに出場予定。「自己タイムを更新できるように」と意気込んでいる。【山崎純一】

◆雪木幡結比(こはた・ゆうひ)2006年(平18)1月4日、幕別町生まれ。スピードスケートの経験を持つ父の影響で、幕別札内南小1年の時に幕別スピードスケート少年団で競技を始める。並行して幕別札内中1年からソフトボールを始める。スケートのベストタイムは500メートル41秒87、1000メートル1分24秒56。憧れの選手は高木美帆。趣味は音楽鑑賞。好きな食べ物は焼き肉とオムライス。家族は両親と弟。身長157センチ、体重53キロ。