地元で活躍するOBが初勝利を待っている。B2青森ワッツ駒沢颯(はやて、23)は八戸学院光星(青森)3年時の16年、全国高校バスケットボール選手権初出場に貢献した。駒沢が高校時代を振り返りながら、2年ぶり4度目の出場で初の初戦突破を狙う後輩にエールを送った。【取材・構成=相沢孔志】

-母校が4度目のウインターカップに出場する

自分が3年生の時に青森県で初優勝してウインターカップに初出場しました。その後も全国大会に出場してくれてすごくうれしいです。

-八戸学院光星に進学した経緯は

県外の高校も考えましたが、自分は青森県で全国大会に出るチームを倒したいと思いました。中学生の時に佐々木彰彦監督(31)に指導していただく機会があり、声をかけていただきました。また、ジュニアオールスターの選手にも選ばれて、その友達3人くらいと話をして一緒に行かないかということもありました。

-入部当初からどういう思いでプレーしたか

先輩にすごく上手な方もいましたが、自分は1年生から県で優勝しようという思いでプレーしていました。

-自身ラストチャンスで念願の初優勝を果たした

すごかったですね。恥ずかしいですけど、試合後はあいさつにも行けないくらい泣き崩れました。今でも覚えています。

-選手権初出場の初戦は延岡学園(宮崎)に70-112で敗れた

留学生がいて、どうしようもできないところはありました。試合は負けましたが、相手チームに雑誌に載っていた選手がいました。その選手より点数を取れたことは自分の自信になったと思います。

-卒業から4年9カ月。プレーに生きている点は

当時は自分がフィニッシュをするフォーメーションが多くて、得点能力はついたと思います。高校生だけでなく、大学生と練習試合をして体の強さを感じながらどう倒していくかを試合中に挑み続けていたら、点数は取れるようになりました。

-後輩たちに向けて激励のメッセージ

7月か8月に1度、練習を見させていただき、自分たちの代よりも能力が高いと感じました。1人のエースに頼るのではなく、全員のレベルが高い状態でバスケをしていたので、全国でも引かずにチャレンジ精神で戦ってほしいです。自分たちが成し遂げられなかった「全国初勝利」をしてきてください!

◆テレビ放送 男子決勝は12月29日午後1時からテレビ朝日系地上波で、女子決勝は12月28日正午からBS朝日でともに生放送。