八雲学園(東京)が強豪聖カタリナ学園(愛媛)を破り、昨年に続き3回戦に進出した。序盤から互角の展開で、第2Q途中にはリードを許したが、山田優歩(2年)の3ポイントシュートで逆転。そこからは追いすがる相手にリードを許さず、最後は10点差をつけて勝利した。

相手に追い上げられた際、ガードのポジションからチームを落ち着かせた178センチのパワーフォワード薮未奈海(2年)のプレーと、主将久米田琉菜(3年)のコンビが光った。大会前にエースガードのケガでガードを担うことになった薮は「予選でガードがケガをして、そこが大変だったので、自分が埋められるように自分が中心となってやって、八雲のペースがつくれた」と話した。中学時代はガードをやっていたというが、長身ということで八雲では得点を担う役割だった。それがチームの窮地でガードを務めながら29点、8リバウンド。23点、15リバウンドの久米田主将とともに2戦連続フル出場でチームを引っ張った。

久米田主将は「薮とは、いつも練習でペアを組んでいるので、アイコンタクトでやりたいことも分かる。苦しいときに自分たちが決めきらないといけないので、どちらかが点を取れるようにやれた」と話した。2年連続2回戦突破も昨年敗れた3回戦が壁。久米田主将は「大阪桐蔭、聖カタリナ学園と強いところに連勝したのはとても自信になっている。今年こそ3回戦を突破してベスト4になれるように、この勝利をつなげられたら」と決意を口にした。

◆テレビ放送 男子決勝は12月29日午後1時からテレビ朝日系地上波で、女子決勝は12月28日正午からBS朝日でともに生放送。