昨年末の全日本選手権13位の山下真瑚(19=愛知・中京大)は5位で国体を終えた。

ショートプログラム(SP)4位で迎えたフリーは102・91点で、合計161・90点を記録した。冒頭から3回転ルッツ-3回転トーループ-2回転トーループの3連続ジャンプを決める快調な滑り出しに見えたが、後半はジャンプで転倒するなど苦しんだ。演技後は、首を横に振りながら退場。「SPもフリーも足を引っ張ってしまって申し訳ない気持ちでいっぱい」と、悔しさをにじませた。

ジュニアを制した19年以来の国体だったが、「シニアは勢いだけでなくて正確性が求められる。まだできていないんだなと実感した」と冷静に分析。全日本に続きシニアの大舞台を通し、「どれだけまとめられるかが課題。みんなのそのような姿を見ることができてよかった」。収穫を来季の飛躍につなげる。