ノルディックスキー・ジャンプ女子の今季W杯最終戦の個人第19戦は13日、ドイツ・オーベルホフ(ヒルサイズ=HS100メートル)で行われ、高梨沙羅(25=クラレ)は合計249・3点の7位で締めくくった。

1回目88メートルで9位から、2回目96メートルを飛んで順位を上げた。今季は3勝を挙げ全試合トップ10入り。4試合欠場の影響もあり個人総合は自己最低の5位だった。「たくさんの人に支えられてこの場所に立つことができた。最終戦を戦うことができて幸せ」と振り返った。

北京五輪では個人で2大会連続のメダルを逃し4位。混合団体ではスーツ規定違反による失格があり失意を味わった。五輪後2試合欠場したが、多数の励ましに後押しされてカムバックを決断。復帰戦で見事優勝を果たした。「シーズン始まってからシーズン終わるまでこんな私を応援してくれてありがとうございました」と感謝の言葉を口にした。

4年間をかけてジャンプを一から作り直し、五輪に全力をそそいだ。来季に向けては「終わったばかりなのでなかなか次のことを考えられてはいない。まだこの場では明確な答えを出せていないのが現状。よくよく考えて次向かうべきところを目指していきたい」と話すにとどめた。オフに入り、熟考する。