年に1日だからこそ、ありがとうと伝えたい。5月の第2日曜日は母の日。秋田出身で今春からWリーグ・アランマーレ秋田でプレーする高野柚希(22)が、母元子さんへの感謝の気持ちを言葉で表現。7年間の“武者修行”を経て故郷に帰ってきたルーキーが、1年目からの活躍と地元への恩返しを誓った。

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「バスケがうまくなりたい」。高い向上心で競技を続けてきた高野を、母元子さんはいつも支えてくれた。「自分は、高校、大学の入学を父に反対されて、その反対を押し切って進学しました。母はずっと味方でいてくれました」。

15歳の春から秋田を離れた。中学3年秋、聖和学園(宮城)の練習に参加し、県外の強豪私立に魅力を感じた。「どうしても聖和学園に行きたい」。話し合いを重ね、反対されても諦めることができなかった。「その中で結局、最後に背中を押してくれたのが母だったのかなと思います」。自分を信じて宮城へ。進学後は寮生活。両親からは毎日連絡が届き、練習試合や全国大会の応援にも来てくれた。

卒業後は全国屈指の名門・東京医療保健大へ。3、4年時はコロナ禍で応援に来ることも難しくなったが、昨年12月の全日本大学選手権は有観客。集大成の大会で5連覇の瞬間を届けた。「最後は見てもらえて良かった」。そして1月15日。地元アランマーレ秋田の一員としてWリーグデビュー。「歴史的1勝」とオレンジ色のユニホーム姿を見せることができた。

今春から故郷での生活となり、両親と会う機会も増えた。それでも7年間、遠くにいても常に応援してくれたから、今の自分があると自覚する。元子さんに贈る言葉と抱負を語った。

高野 1番に応援してくれてありがとう。プロバスケット選手になる夢は実現しましたが、なりたい自分はまだ遠くにいます。まだまだ自分の夢を追いかけている途中なので、さらに成長した姿を見せられるように。親に感謝しつつ、生まれ育った秋田に恩返しができるように頑張ります。

高野は「(ありがとうを)面と向かって言うのは恥ずかしい」と照れ笑いを見せたが、感謝の気持ちはきっと伝わるはずだ。【相沢孔志】