日本(世界ランク7位)が初の8強進出に王手をかけた。大阪大会の初戦でオーストラリア(同35位)にセットカウント3-1(25-18、25-15、23-25、25-19)で勝ち、通算7勝2敗とした。

西田有志(22=ジェイテクト)が最多24得点を挙げた。8日カナダ戦(同14位)に勝てば、2試合を残して上位8カ国(16カ国中)による決勝大会(20日開幕、イタリア・ボローニャ)進出が決まる。

  ◇  ◇  ◇

超満員の大観衆の前で、日本が初のファイナルへ前進した。西田の強烈なスパイク、石川のジャンプサーブなどが決まり、流れをつかんだ。力強さと柔軟さを織り交ぜつつ、関田のトスワークからのラリーで得点を重ねる。第1、第2セットを連取。接戦になった第3セットこそ落としたが、世界ランクで下回るオーストラリアに力の差を見せつけた。

コロナ禍の影響で、国内で国際大会が開催されるのは19年W杯以来。サービスエース6本を含む最多24点を挙げた西田は「(有観客の)ホームでやれるのはうれしいですし、久しぶり。(今後も)勝つ姿を見せたい」。石川主将は「サーブの調子が非常にいい。逆にサーブにミスが出た第3セットは取られてしまったので、修正して次のカナダ戦をしっかり勝ってファイナル進出を決めたい」。8日カナダ戦に勝てば初の決勝大会進出。24年パリ五輪へ、勢いをつけたい。【益子浩一】

 

▽日本代表フィリップ・ブラン監督 第2と第3セットの間に長いブレイクが入ったのと、体育館が暑くてエネルギーを失ってしまった。(失った第3セットは)1、2セットとは違った結果になった。相手の3番(ロレンゾ)のスパイクを防ぐことができず、得点を取られてしまった。ただ、ボローニャ(ファイナル)に近づいたのは間違いない。

 

【バレー】日本が豪州下し初8強王手 石川祐希、西田有志ら躍動/ネーションズリーグライブ詳細>>