東京五輪の柔道90キロ級代表・向翔一郎(26=ALSOK)の講演会と柔道教室が2日、母校、新潟市の白根小で行われた。白根ライオンズクラブ60周年記念事業として開催。出身は富山県だが、白根小には小学1年で転校し、卒業まで6年間を過ごした。小学4年に書いた作文「有名な選手になる」で、「オリンピックに出て優勝したい」と希望を抱いた柔道の出発点が白根小時代だった。

講演会と柔道教室は高学年と低学年の児童を分けた2部制。講演会は小学時代に所属していた白根柔道連盟鳳雛塾の星野力監督(53=新潟食料農大監督兼任)との対談形式で行われた。同塾は向の柔道の土台を作った場所で「小学時代は勝っても負けても楽しかった。大好きでした」と振り返った。

柔道教室では星野監督が指導する新潟食料農大の学生が手伝った。向が160キロの大学生を得意な背負い投げで畳にたたきつけると高学年も低学年も同じ反応で、驚いたように歓声を上げた。東京五輪では混合団体戦で銀メダルを獲得も、個人90キロ級は3回戦止まり。小学4年で描いた「五輪で金メダル」には届かなかったが、白根小の後輩たちにこんな言葉を贈った。「習い事を辞めたいと思っても、ちょっと我慢して続けると夢に近づく。見えてくるものが必ずある」。自身の柔道経験から物事を続ける大切さを力説していた。【涌井幹雄】