【ニューヨーク=吉松忠弘】今大会限りでの引退を示唆している4大大会23度の優勝を誇るセリーナ・ウィリアムズ(40=米国)が、連日連夜、大会の夜の部をにぎわしている。この日は、姉ビーナス(42)と組んだ女子ダブルスで登場。大会1週目で、夜の部にダブルスが組み込まれるのは異例で、大会側のセリーナ「祭り」は加速気味となっている。

姉妹のダブルスは、14度の4大大会優勝に、3度のオリンピック(五輪)金メダルを獲得している。4大大会には、18年全仏以来の出場で、姉によると「セリーナのアイデア。彼女がボスだから、言われれば何でも従う」。

しかし、相手のハラデツカ(チェコ)も、元ダブルス世界4位。ダブルスで2度の4大大会優勝に、ツアーで26度も優勝している専門家だ。すでに37歳のベテランが、母国の期待の若手、20歳年下のノスコバを引っ張った。

姉妹は、決してダブルスの戦術があるわけではない。2人がシングルスのようなプレーで、パワーで押し切る形。この日は、相手のダブルスのうまさに、パワーも空回りした。6-7、4-6のストレート負けを喫した。

セリーナにとって、残りはシングルスだけとなった。今大会、主催者は、試合開始前にセリーナの動画を流し、終了後も動画と、徹底的にセリーナの最後を盛り上げる。ただ、さすがに「やり過ぎ」という声も上がり始めた。

特に、試合前の動画は、対戦相手を待たせたり、異例の圧力をかけたりと、対戦相手に敬意のかけらもないと、不評を買っている。次戦の3回戦も、もちろん夜の部で第1試合。相手は、同46位のアイラ・トムリャノビッチ(29=オーストラリア)だ。両者は初対戦となる。

 

◆全米オープンテニスは、8月29日から9月12日まで、WOWOWで全日生放送。WOWOWオンデマンドとテニスワールドでも全コートでライブ配信される。