アーティスティックスイミング（AS）の日本学生選手権が行われ、5月の日本選手権ソロフリーを2連覇した和田彩未（あみ、早大1年）が、ソロで初優勝した。佐藤友花（筑波大3年）ら今夏のブダペスト世界選手権日本代表らを抑えた。デュエットは広田樹・憩姉妹（同志社女大3年・1年）が初優勝。チームは早大が9年ぶり2度目の優勝を飾った。3種目総合で争う学校対抗戦は早大が初の栄冠に輝いた。

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和田がソロ、チームの2冠を獲得するともに、デュエットでも吉田理恵（早大4年、チーム日本代表）と組んで2位に入った。この大会では何よりもソロでの頂点を目指していた和田。「ナショナルAチーム（世界選手権日本代表）の選手に勝って優勝できた。成長できたと言えるので、うれしい」と笑顔を見せた。

ソロでは表現力、足の強さに気をつけながら泳いだ。演技を終えた後「疲労感がなく、達成感があった」。自分の力を出し切り、次のステップにつながる手応えを得た。

当面の最大の目標は来夏の福岡世界選手権。「出場権を得るために、基礎から見直し、今の自分に足りない高さを伸ばしたい」。年内開催が見込まれる選考会で代表入りができたら、次のターゲットは表彰台。「チーム競技でメダルを獲得したい」。そして、その先にあるのがパリオリンピックだ。ただ、今の和田は「オリンピックは置いておいて、まずは世界選手権」と、一歩ずつ世界の舞台への階段を上っていく決意だ。

◆上位成績

▽ソロ（出場23人）

1位　和田彩未（早大）＝85・0333

2位　佐藤友花（筑波大）＝84・8000

3位　京極おきな（近大）＝84・3333

▽デュエット（出場7組）

1位　広田樹・広田憩（同志社女大）＝83・4667

2位　吉田理恵・和田彩未（早大）＝82・9000

3位　渡辺夢乃・加藤真帆（法大）＝80・3000

▽チーム（出場3校）

1位　早大＝76・3667

2位　同志社女大＝76・1333

3位　筑波大＝74・8333

▽学校対抗戦（出場20校）

1位　早大＝23点

2位　同志社女大＝22点

3位　筑波大＝16点