9月11日、F1第16戦イタリアGPの決勝が行なわれ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝した。今季11勝目。

レースはポールポジションからスタートしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)がリードしたが、12周目にVSC(バーチャルセーフティカー)が導入されたところでピットイン。一方、7番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは5周目には2位に上がり、ルクレールのピットインによって首位に立った。

ルクレールが2ストップ作戦に切り替えたのに対し、フェルスタッペンは当初の予定通り1ストップ作戦を採り、フレッシュなタイヤで追い上げてくるルクレールに対抗。レース終盤にソフトタイヤに履き替えて20秒後方から猛追しようとしたルクレールだが、フェルスタッペンとのペース差は0.3〜0.4秒ほどしかなく追い付けず。

最後は停止車両があったためセーフティカー先導でのフィニッシュとなったが、実質的にフェルスタッペンが他車を大きくリードして独走の勝利となった。イタリアGPで初の表彰台獲得となり大観衆が埋め尽くすメインストレート頭上に浮かぶ独特な表彰台に初めて登壇したフェルスタッペンは、ブーイングを浴びせるフェラーリの地元ファンたちに動じることなく喜びを語った。

「今日は素晴らしいレースができたね。どのタイヤコンパウンドでも最速だったし、全体的にとても良い1日だった。今日はとても暑かったけど、走っていて楽しかったよ。このモンツァの素晴らしい表彰台にもやっと上れて嬉しいよ!」

アルファタウリの角田裕毅はパワーユニット投入と前戦での戒告累積により最後尾からのスタート。ペースは上々だったものの隊列の中でオーバーテイクは難しく、14位でレースを終えている。(米家峰起通信員)