スピードスケート女子の18年平昌オリンピック(五輪)500メートル金メダリストで、現役ラストレースを有終のVで飾った小平奈緒(36=相沢病院)が一夜明けた23日、NHKBS1の全日本距離別選手権(長野市エムウェーブ)最終日の中継にゲスト出演した。
前日22日に地元長野での大会で優勝。一本に絞った500メートルで37秒49の好タイムを出し、北京五輪銀の高木美帆(28=日体大職)らを押さえて優勝した。
満員の6085人で埋まって沸いた聖地を、この日はレーシングスーツから黒のスーツ姿に変えて再訪。「昨日のことがまるで夢だったんじゃないか、現実じゃないような感じで。でも現実だったんで、良かったです」と笑顔で一夜明けの心境を口にした。
かつて6連覇し、平昌五輪では銀メダルを獲得し、昨年12月にはW杯でも優勝している1000メートルを放送席から見ることには「何か不思議な感じで。1000メートルに出てないんだな…」と笑った。
10年バンクーバー五輪の男子500メートル銅メダリスト加藤条治とともに、前日のレースを映像で振り返ると「たくさん熱量を感じて久々に緊張しました。(スタート時は)かなり集中してました。もうちょっと速いタイムを狙っていたんですけど(笑い)」などポイントごとにセルフ解説しながら「本当に夢に見ていた景色の中、空間の中で滑り切ることができたので。宝物のような時間になりました」と語った。
加藤から「印象的だったのはゴールのところ。普通は足を出すところ、最後の1歩まで滑り切っていた。意図はあったんですか?」と聞かれると「意図はないですね。もう何も考えずにゴールに飛び込む感じで。タイム出そうと思ったら(足を前に)出してたんですけど、飛び込んでましたね」と夢中の37秒超だった。
その後はバンクーバー大会、14年ソチ大会、18年平昌大会と出場した五輪を回想。今後については、子供から大人まで対象のスケート教室開催に意欲を見せつつ、最後は「長い間、応援ありがとうございました。この先も皆さんとともに、一緒に歩みを進められたらいいなと思っています」と視聴者に感謝した。


