雪辱を果たすシーズンが本格的に幕を開ける。カーリング男子の札幌国際大が26日、カナダへ向け日本をたち、3年ぶりの海外遠征に臨む。現地では28日から5週間にわたって大会に出場する。今年5月の日本選手権では初の決勝に進出も、SC軽井沢に敗れ優勝を逃した。今季は同大会の制覇、そして世界選手権出場を目標に掲げ、26年のミラノ・コルティナダンペッツォ・オリンピック(五輪)も見据えた飛躍の年にする。
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チームは今夏、フィジカル強化に注力してシーズンインに備えてきた。今年から学生トレーナーとして工藤大輝が加入。メンバーは工藤の指示の下、基礎的な動作による筋力トレーニングのセット数を大幅に増やし、海外選手にひけを取らない肉体をつくってきた。リード新野和志主将(21)は「原点に戻って、基礎からトレーニングに向き合えた」と振り返った。その効果は実戦で現れている。8~9月にかけて開催された北海道ツアーでは、長期間の日程にもかかわらず、疲れ知らずの試合ぶりを見せ、9月の最終戦では優勝を勝ち取った。「長い試合日程の中で常に高いパフォーマンスができた」と手応えを感じていた。
「練習量では負けない」と話すのは、カーリングが盛んではない江別市出身のフォース青木豪(22)だ。小学5年時にテレビで観戦した10年バンクーバー五輪でカーリングに魅了された。以来、札幌市内のリンクに足しげく通って腕を磨いてきた。週末には1日6、7時間、1人で黙々とストーンを投げ続けていたという練習の虫。その探求心を今遠征でも発揮する。カムループスやペンティクトンなどカナダの5都市で開かれる大会を転戦する予定で、終盤の2週はセカンド荻原功暉(25)以外の4人が参加するユニバーシアードの合宿となる。青木は「日本と異なるアイスの状況に適応して的確な投げをする対応力が試される。いかに速くアイスを読めるかが今遠征のカギになる」と語った。
チームは26年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪出場を見据え、助走を始めている。新野主将は「ミラノは自分たちの中ではレベルの高い目標。少ない時間で効率よく頑張らなければ」と気を引き締める。今季は日本選手権を制覇し、昨季までとは違った景色を見ることが目標となる。「今季は海外遠征もあって、昨年とは違った刺激が入るので楽しみなシーズンになる」と期待感を語った。【石井翔太】
◆札幌国際大カーリング部 女子チームとして10年に創部。男子チームは19年発足。現在はリード新野主将とセカンド荻原、スキップ佐藤剣仁(22)、フォース青木、リザーブ佐々木彩斗(21)の5人で活動している。日本選手権では19年に3位、22年に準優勝。世界選手権の出場はない。カナダ遠征後は、12月2日から稚内市で開かれる全日本大学対抗、23年1月に北見市で開かれる日本選手権に出場する予定。


