ラグビーW杯で最多タイ3度の優勝を誇るニュージーランド(NZ)代表「オールブラックス」(世界ランク4位)が29日、東京・国立競技場で日本代表(同10位)とのテストマッチ「リポビタンDチャレンジカップ2022」に臨む。

28日は午後から会場で前日練習。代表85キャップのフランカー、サム・ケーン主将(30=チーフス)は「非常にいい状態。今から楽しみ」と自身のコンディションを分析した。

日本のフランカー、リーチ・マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)とはかつてチーフスで共に戦った間柄。「2年間一緒にプレーをした。いい選手だった。日本の心臓であり、魂」と印象を明かした。リーチは午前の前日練習後、18年の対戦時にケーンのタックルで肋骨(ろっこつ)が折れたことを振り返り「やり返したいと思います」とニヤリ。一方のケーンも「試合の後に、ビールを飲むこともあるでしょう」と再会を待ちわびた。

NZは日本戦後に欧州へ遠征し、ウェールズ(同7位)、スコットランド(同6位)、イングランド(同5位)との対戦を控える。ケーンは「日本は15年W杯で南アフリカに勝ってから、成長を続けている。タフな4試合になる。毎試合、少しずつ(課題を)改善できるようにしていきたい」と意気込んだ。【松本航】