宇都宮ブレックスが熱戦の演じながらも3連敗を喫した。

 

14日の秋田戦と16日川崎戦で守備がうまく機能せず、連敗を喫した。チームの強みを問い直すには、とても大事な一戦だった。

 

ゲーム開始から強度の高い守備を展開。研ぎ澄まされた集中力で、攻撃力の高い川崎を前半わずか22点に抑えた。川崎の佐藤ヘッドコーチを「相手のディフェンスがすごくて、的を絞らせてもらえなかった」と脱帽させた。

 

10点リードで後半に突入。ここまでは計算通りだった。が、川崎も対策を立てて徐々に攻撃のリズムを取り戻し、宇都宮も必死に防戦。第4Qの残り1分台まで抜きつ抜かれつの大接戦を演じたが、最後は力尽きた。

 

佐々宜央(さっさ・のりお)ヘッドコーチ(38)は「前半、(守備の修正が)うまくいきすぎた。川崎さんの攻撃力ならこのスコアになる。決定力の違いが出た」と振り返る。微妙な判定も不利に働き「(コンディション不良の)比江島がいないなかで、全員が最大限の力を発揮してくれた。結果が出ていれば…」と悔しがった。

 

ベテランの渡邉裕規(34)は試合後のロッカールームで「この試合を絶対に忘れちゃだめだ」と叫んだという。第4Qに連続して3点シュートを決めるなど、今季自己最多の14得点と奮闘したが、満足できるわけがない。「勝てる試合だった。悔しい負け方。悔しい思いが個人やチームの成長につながる。みてろよ、やられたらやり返す。また一から。昨季も最後の最後で目が覚めた」。10勝11敗と負けが先行したが、こんなところであきらめるわけにはいかない。